2016年のクルマ業界の流行語大賞(もし存在すれば)と個人的には思われる「ノーパワー」が発せられたル・マン表彰式後の現地の様子です。所謂「魔の3分前」から2年、ようやくこの日がやって来ました。
前回にも記述しましたが、やはりLMP1はアロンソチームが総合優勝、LMGTEプロは記念イヤーのポルシェがクラス優勝でした。やはり不可解なペナルティが可夢偉チームにあったり、放送ではアロンソ車にもペナルティが下るのではと再三話していましたが、お咎めなし。流石フレンチルールです。何と言われようとトヨタの優勝は未来永劫記録として残ります。
今年は24時間放送という英断を下した(スポンサーのトヨタのお蔭)J-SPORTSですが普段WECが放送されるCh3ではなく、Ch1に変更するという暴挙のために再放送でしか見ることができませんでした。GRのHPでも放送されてましたが如何せん車載カメラなのでよく分からない。YouTubeの違法ストリーミングは途中で終わっちゃうし。結局、トヨタの2台はほとんど映像に映らず#92のピンク🐖がかなりの時間映ってました。毎年あった競走が起こりえず、ここ例年にない退屈なレースでした。
今回のモデルは1996年のル・マンに出場したスープラLMです。ドライバーは前年優勝の関谷氏と若手影山/光貞の日本人トリオで、予選36位からスタートしましたがワークス・ポルシェとの接触でリタイヤに終わりました。
前年1995年バージョンと。
さて、2020年からLMP1に変わって「ハイパーカー」なるカテゴリーが新設されるようです。
今年のWEC参加をなかなか決定しなかったトヨタは、昔ポルシェが行っていたように水面下でACO(フランス西部自動車クラブ)と次期レギュレーションの話をしていたんでしょうね。ACOにとっては興行が命ですから、そこにトヨタが乗っかった感じです。そうなると今年の優勝も納得です(ヨーロッパメーカーの常套手段ですから何ら不思議はありません)。今年のオートサロンで突然展示された意味も納得です。
それよりも、個人的には今年発表される90スープラです。最初からやる気満々です。蛇足ですが、スープラの国内販売はトヨタにするのか、レクサスブランドにするのか、はたまたGRブランドを新たに立ち上げるのか興味がわきます(レクサスFシリーズは移管?)。
モデル化もされてます。いかにもアメリカ人受けしそうなマッチョ・スタイル。